研究主題

 
~ 子ども達の心を育てる、図画工作・美術教育の未来について考えます ~

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2011年7月26日~28日の3日間にわたり開催した、全国図画工作・美術教育研究大会にたくさんのご参加をいただき感謝しております。幌西小学校、円山小学校、ホテルライフォート札幌、札幌市民ホールの4つの会場でたくさんの発信を行いました。「こどものまなざしの扉」「未来へのまざしの扉」「教師の扉」と、3つの扉から授業を見直して実践しました。20の授業公開、40の提言と実践を通してのたくさんの発表を行いました。美術館との連携授業、APA(日本広告写真者協会)の方の力をお借りした授業など、これからの授業の可能性も提案することができましたお昼休みは、合唱団(幌西小)、6年生(円山小)の合唱の発表を行いました。レセプションでは、全国造形教育連盟と日本教育美術連盟のみなさんが一堂に会して、懇親を深めました。うちわを使ったアンサーカードによる、会場全員でつくるフォーラムになりました。全授業者、扉責任者、研究部のみなさんによる授業プレゼンを行いました。新旧4人の調査官においでいただき、講評をいただきました。この大会を通して明確にしてきたことを、大会宣言として発信しました。次期開催地に大会旗が渡されました。

本連盟へのご連絡はこちらから


研修主題

「わたしを創る」
~ 自立と共生の造形教育をめざして ~

syudai2.jpg北海造形教育連盟では、研究部を中心に、子ども達に育みたい力を明確にし、これからの造形教育の在り方を大会での授業実践を通して考えてきました。その土台に昨年から、研究部の考えを全道にメーリングリストで発信し、全道の地区サークルからの意見を加え、
新研究主題
つくり上げました。

text02.jpg1 造形教育が担う今日的な役割

子ども意識調査によると、小学5年生の27%、中学2年生では56%の子どもが「自分を好きではない」と、答えている現実があります。
学力低下が社会の関心を集める中、学びの主体者であり未来の主体者である子どもの「心」に目を向けていくことを、つまり、ひとりひとりの創造性を大切にする必要があります。図工・美術の担う役割には大きなものが、ここにあると考えます。

text03.jpg2 北造の研究がめざすもの

○北造の研究 が担う今日的な役割
全道各地では美術科免許を持たない「専門外」の教師が美術を担当しなくてはいけないという現実を受け「美術教育支援」としての役割を担う連盟でありたい。
○広大な大地北海道の各地区サークルが情報をやりとりし意思の共有化を図る連盟でありたい。
○これまでの研究の成果を引き継ぎながら研究理論を更新し、北海道の造形教育を推進する先生たちとともに、牽引していく役割をもちたい。

text04.jpg3 北造の研究主題

この北海道造形教育連盟の研究主題は、ネットワーク部と連携しネットワーク会議やメーリングリストで議論を重ね生まれたものです。このような形で研究主題が生み出されたことは、59年に及ぶ北海道造形教育連盟の歴程の中で、今回をもって嚆矢となるでしょう。
あえて副主題は設定しません。それは、各地区サークルの研究主題が、道の研究主題を具現化していく、それにあたるものと考えているからです。

text05.jpg研究内容1として『めざす「自立した造形活動」とは』を、研究内容2として『めざす「造形活動における共生の姿」とは』を設定しました。「自立」と「共生」を各地区サークルの独自性のある取組から、多面的に検証されていくことを期待します。

「価値観や美意識の更新が自分の価値に気付くこと、つまり自己理解を深めることにつながる=自己創造感」ということは、これまでの北海道造形教育連盟の研究で明らかになってきました。共通理解されてきているところです。今次の研究主題では、この成果を“わたしを創る”という言葉に集約しているのです。

text06.jpg4 研究内容1

子どもの感じ方や見方はその全てが受け入れられる必要があります。それは、図工・美術は資質の教科であり、それを否定することはその子自身を否定することになりかねません。子ども理解を深めるためには、発達特性を知ることが基盤になってきます。その上で、与えるのではなくいかに引き出すかが大切で、その関わりを研究し、子どもの感性がより輝き出す授業を改善をめざします。


5 研究内容2

基本的に個の追求活動となる造形活動では、自立が成立した学びであっても一見して「あいだ」が空いていて、子ども同士お互いに何のかかわりも存在しないように見えます。しかし、子どもは「あいだ」を媒介にしてコミュニケーションをし、相互の確認をしていく共通の基底となっていると考えます。私たちは、子どもたちの「あいだ」を見取る目を養う必要があると考えます。